スマートリング2機種を使い比べた結果 ── Oura Ring 4 vs SOXAI RING 2
Oura Ring 4の勝ちです。
スマートリングを選ぶとき、スペック表の数字だけでは判断しにくい部分があります。Oura Ring 4とSOXAI RING 2は、ともにチタン製・100m防水・睡眠計測対応でありながら、価格体系・センサー構成・計測項目数が大きく異なります。
この記事では、月額課金型のグローバルブランドと買い切り型の国産モデルという対照的な2製品を、実際に両方つけて生活した体験をもとに比較します。フィットネス習慣の構築を考えている方、あるいはウェアラブルの維持コストを気にしている方に向けた内容です。
項目 | Oura Ring 4 | SOXAI RING 2 |
|---|---|---|
本体価格 | ¥52,800〜¥74,800 | ¥39,980 |
月額費用 | ¥999/月(年払い¥11,800) | 不要(買い切り) |
バッテリー持続 | 5〜8日 | 最大14日 |
充電時間 | 20〜80分 | 60〜120分 |
充電方式 | 専用ドック(有線) | NFC非接触充電 |
幅 / 厚さ | 7.9mm / 2.88mm | 6.7mm / 2.7mm |
重量 | 3.3〜5.2g | 約2.1〜2.7g |
センサー | 18経路マルチ波長PPG / 赤・赤外・緑LED / デジタル体温 / 加速度計 | 光学式PPG(Deep Sensing™)/ 皮膚温度 / AI搭載3D加速度 |
計測項目数 | 50項目以上 | 5項目(睡眠スコア・心拍・SpO2・歩数・皮膚温度) |
防水性能 | 100m防水 | 100m防水 |
本体素材 | チタン(非アレルギー性) | チタン合金(デュラテクト表面加工) |
サイズ展開 | 4〜15(12サイズ) | 8〜26号(10サイズ) |
カラー展開 | 6色 | 5色 |
対応OS | iOS / Android | iOS 12以降 / Android 6.0以降 |
通信規格 | Bluetooth Low Energy | Bluetooth 5.0(BLE5.0) |
発売日(日本) | 2025年7月17日 | 2025年12月10日 |
Oura Ring 4

フィンランド発のOura Healthが展開するスマートリングの第4世代モデル。2025年7月17日に日本で正式発売。本体価格は¥52,800〜¥74,800。詳細な健康データの閲覧には月額¥999のサブスクリプションが必要。18経路のマルチ波長PPGを採用し、50項目以上の計測に対応します。
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Oura Ring 4
SOXAI RING 2

横浜発のSOXAIが手がける国産スマートリングの第2世代モデル。2025年12月10日より一般販売開始。¥39,980の買い切り型で月額費用なし。日本睡眠学会副理事長の監修のもとで睡眠解析アルゴリズムを開発。幅6.7mm・重量2.1〜2.7gの軽量スリムなフォルム。NFC方式の非接触充電とデュラテクト表面加工を採用しています。

SOXAI RING 2
公式サイトで詳細を見る装着感を比べる ── 両方「忘れる」レベルだけど、慣れるまでの時間が違った
「つけていることを忘れる」感覚には、両方ともたどり着けます。ただ、そこまでの時間がかなり違いました。
SOXAI RING 2は約2.1〜2.7gです。つけた瞬間から存在感がない。スマートウォッチ時代、充電サイクルがストレスだったんですが、それがなくなりました。指輪をつける習慣がなかった自分でも、違和感なし。
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Oura Ring 4も、PC作業中の存在感はゼロです。センサー周りの仕上げも含めてプロダクトとしての完成度は高い。寝るときも邪魔にならない。
まず、どの指につけるか問題。消去法で人差し指に落ち着いたんですが、食事中だけは箸を持つときに気になるので中指に移す運用になりました。この「自分なりのポジション」を見つけるまでの試行錯誤が地味に長い。
SOXAI RING 2にはこの「慣らし期間」がほぼなかったです。軽さは正義。
装着感ではSOXAI RING 2が一歩リードです。
睡眠トラッキングの精度 ── 同じ夜に両方つけて寝たら数字が全然違った
睡眠トラッキングの精度が、Oura Ring 4を選んだ一番の決め手です。
Oura Ring 4とSOXAI RING 2を同じ夜に同時装着して寝てみました。約5時間睡眠の夜のデータです。
測定項目 | Oura Ring 4 | SOXAI RING 2 |
|---|---|---|
睡眠スコア | 53 | 41 |
ベッドにいた時間 | 1:23〜6:19(4時間56分) | 1:11〜6:20(5時間09分) |
実際の睡眠時間 | 4時間19分 | 4時間36分 |
睡眠効率 | 88% | 89% |
入眠までの時間 | 12分 | 23分 |
浅い睡眠 | 75%(3時間14分) | 51%(2時間27分) |
レム睡眠 | 14%(36分) | 22%(1時間03分) |
深い睡眠 | 11%(29分) | 23%(1時間06分) |
平均血中酸素 | 94% | 96% |
呼吸の乱れ | 最適(乱れなし) | 大きな乱れ |
面白いのは、同じ夜に同じ体で寝ているのに、2つのリングで全然違う数字が出るところです。
一番目立つのは睡眠ステージの判定。Ouraは浅い睡眠75%・深い睡眠11%と、かなり厳しめに出ています。一方SOXAIは浅い睡眠51%・深い睡眠23%。Ouraの方が「少しの寝返りや心拍の揺れでも浅い睡眠にカウントする」傾向がありそうです。
もう一つ興味深いのが、呼吸の乱れ。Ouraは「最適(乱れなし)」と判定しているのに、SOXAIは「大きな乱れ」と警告を出しています。血中酸素はOuraが94%、SOXAIが96%で、数値が低い方が「問題なし」と言い、高い方が「乱れあり」と言っている。SOXAIの方が瞬間的な血中酸素の低下に敏感に反応するアルゴリズムなのかもしれません。
どちらが正しいかは医療機器じゃないのでわかりません。ただ、Ouraは全体的に厳しめの判定で「お前まだ寝足りてないぞ」と言ってくる感じ。SOXAIは呼吸の乱れを敏感にキャッチして「いびきかいてるかもよ」と教えてくれる感じ。得意分野が違います。
睡眠トラッキングの精度ではOura Ring 4の勝ちです。
バッテリー運用のラクさ ── 充電頻度の差がけっこうデカい
スマートウォッチ時代に一番ストレスだったのは充電でした。外して充電して、またつけて。これが地味にだるくて、結局つけなくなる。
SOXAI RING 2にはこの儀式がないです。スペック上は最大14日(大きいサイズの場合)、実使用でも週1回の充電で十分。日曜の夜にクレードルに置く。それだけ。充電のことを考えるのが月に4回しかない。これがどれだけラクか。
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Oura Ring 4はスペック上5〜8日。風呂に入るタイミングで充電ドックに置く運用がベストでした。30分充電で約30%回復するので、毎日の入浴時間で十分まかなえます。「充電を日課に組み込む」発想で解決できるので、致命的ではない。ただ、SOXAI RING 2の「週1で置くだけ」と比べると、やっぱり一手間多いです。
バッテリー運用ではSOXAI RING 2の勝ちです。週1充電はほんとにラク。
アプリの使い心地 ── Ouraの自動同期とSOXAIの手動Syncで体験が全然違う
ハードウェアが良くても、アプリがダメだと毎日開かなくなります。で、この2つ、アプリの出来が全然違いました。
Oura Ring 4のアプリはUIがモダンで洗練されています。睡眠スコア、アクティビティ、ストレスレベルが一画面で確認できて、Huaweiバンドのアプリと比べると広告やノイズが少ない。通勤のウォーキングを自動検知してくれるし、一定時間作業を続けると休憩通知も来る。データは勝手に同期される。朝起きてアプリ開くだけでデータが揃ってる。これだけで毎日開く気になります。
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SOXAI RING 2のアプリは、正直微妙です。最大の問題はデータ同期が手動なこと。アプリを自分で開いて手動Syncしないとデータが取り込まれません。しかも、4日以上同期しないと古いデータから消えます。週末にうっかり同期を忘れると、平日のデータが飛ぶ。

ただ、これは運用でカバーできました。朝のルーティンにアプリ起動をねじ込む。歯を磨いている間にSync。これを習慣にしたら、数ヶ月間データ消失ゼロで運用できています。慣れればどうってことないんですが、慣れるまでがちょっとハードルです。
アプリ体験ではOura Ring 4の勝ちです。毎回手動Syncはやっぱりだるい。
長期コストを比べる ── 2年で差額¥36,800
ここはSOXAI RING 2の圧勝です。
SOXAI RING 2は¥39,980の買い切り。月額費用ゼロ。1年使っても2年使ってもこれ以上かかりません。
Oura Ring 4は本体¥52,800〜¥74,800に加えて、月額¥999のサブスクリプションが必要です。仮に最安のSilverモデル(¥52,800)で月払い計算すると:
- 1年目:¥52,800 + ¥11,988 = ¥64,788
- 2年目:¥52,800 + ¥23,976 = ¥76,776
- 3年目:¥52,800 + ¥35,964 = ¥88,764
2年使うと差額は約¥36,800。SOXAI RING 2がもう1個買えます。3年だと約¥48,800。月額¥999は一見小さく見えますが、年間約¥12,000が積み上がっていく。長く使うほどこの差は開きます。
ただ、Oura Ring 4はその分の精度とデータ量があるので、¥999に納得できるかどうかは人によります。
コスト面ではSOXAI RING 2の勝ちです。月額を気にしなくていいのはラク。
気になったポイント・デメリット比較
Oura Ring 4
- サイズ選びが難しい:サイジングキットで試しても、実生活で合わないことがある。自分は一度交換しました。購入前にサイジングキットでしっかり試して、迷ったら大きめを選ぶのが安全です。
- 月額サブスクリプションが必要:¥999/月は長期コストに効いてくる。ただし、サブスクなしでも基本的な睡眠スコアは確認できます。
SOXAI RING 2
- データ同期が手動:4日以上放置するとデータが消える。朝の歯磨き中にSync、を習慣にすれば問題なし。
- アラーム機能がない:スマートウォッチのバイブレーションアラームに戻りたくなる瞬間がある。スマホのアラームとの併用で対応するしかないです。
用途別おすすめはこれ
睡眠の質を本気で改善したい → Oura Ring 4。
同時装着比較で精度の差は明らか。50項目以上のデータは行動変容の根拠になります。自分は睡眠データをもとに23時台に布団に入るようになりました。
スマートリング初導入でコストを抑えたい → SOXAI RING 2。
¥39,980の買い切りで月額ゼロ。「スマートリングって自分に合うのかな」を試すには最適の1台です。
とにかく長期間つけ続けたい → SOXAI RING 2。
週1充電と軽量ボディのおかげで、数ヶ月つけ続けられました。つけ続けることが全てのデータの前提なので、ここは大きい。
健康データを毎日アプリで細かく確認したい → Oura Ring 4。
自動同期・洗練UI・50項目超のデータ。開けば揃っている安心感があります。
まとめ:迷ったらOura Ring 4を選べ
5つの比較軸で、Oura Ring 4が2勝、SOXAI RING 2が3勝でした。
SOXAI RING 2は「装着感」「バッテリー運用」「長期コスト」で勝っています。¥39,980の買い切りで月額ゼロだし、週1充電で済むし、つけていることを忘れるくらい軽い。スマートリングを初めて試す人、維持コストをかけたくない人にとっては本命です。データを見て実際に生活が変わる体験は、SOXAI RING 2でも十分できます。
それでもOura Ring 4を推します。
理由はシンプルで、睡眠トラッキングの精度が段違いだからです。同じ夜に同時装着して比べたら、睡眠ステージの判定にここまで差が出た。医療機器との心拍一致率99%台。データが多いかどうかより、その数字を信じられるかどうか。Ouraのデータは信じられたから、自分の行動が変わりました。
月額¥999は確かにかかります。でも、睡眠の質が変わって翌日のパフォーマンスが上がるなら、自分はその価値があると思っています。
スマートウォッチにはもう戻れません。

SOXAI RING 2
公式サイトで詳細を見る.jpg?fm=webp&auto=compress&w=1080&q=75)
Oura Ring 4


