イヤーカフ型イヤホン、結論から言うと「ながら聴き」の最適解です。耳を塞がない、落ちにくい、蒸れない。この3拍子が揃ったイヤホンって、実はなかなかありません。

この記事では、そんなイヤーカフ型イヤホンの中からおすすめ8モデルを厳選して、価格・形状・性能をまるっと比較していきます。「どれを買えばいいの?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

イヤーカフ型イヤホンの構造とニーズ

イヤーカフ型イヤホンは、耳の軟骨にクリップのように挟み込んで固定するタイプのイヤホンです。耳の穴を塞ぐカナル型とも、頭を挟む骨伝導型とも違う、ちょっと新しい装着スタイルになっています。

この構造のおかげで、耳への圧迫感が少なく、それでいてフィット感もしっかりキープできます。つけてることを忘れるくらい自然な装着感、というのは少し言い過ぎかもしれませんが、それに近い感覚です。

最近は「周りの音も聞きながら音楽を楽しみたい」というリスニングスタイルが広がっていて、オープンイヤー型イヤホンの人気がぐんぐん上がっています。その流れで、イヤーカフ型にも骨伝導の老舗Shokzをはじめ、多くのメーカーが参入してきています。

イヤーカフ型イヤホンのメリットとデメリット

イヤーカフ型イヤホンには、この形ならではの良いところがたくさんありますが、正直に言うとデメリットもあります。購入前にしっかり把握しておきましょう。

メリット

圧倒的な安定性

イヤーカフ型イヤホンは耳の軟骨にしっかり挟み込む構造なので、ジョギングや激しい運動をしても「落ちにくい」のが大きな強みです。カナル型だと走ってるうちにズレてきたり、うっかりタッチセンサーに触れて再生が止まったり...そういう「あるある」な悩みから解放されます。

衛生的な快適性

耳の穴を塞がないので、長時間つけていても耳の中が蒸れません。夏場のカナル型イヤホンのあの不快感、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

耳垢がイヤホンに付着する心配もないので、お手入れの面でもラクです。地味ですが、毎日使うものだからこそ嬉しいポイントですね。

安全性と利便性の両立

周囲の音がそのまま聞こえるので、屋外で使っていても車の接近や人の呼びかけにちゃんと気づけます。

仕事中や家事をしながらでも、イヤホンを外さずに会話できるのも便利です。まさに「ながら聴き」のためのイヤホンと言ってもいいかもしれません。

デメリット

音質のトレードオフ

耳からちょっと離れた位置で音を鳴らす構造なので、音が遠く感じられたり、騒がしい場所では音楽がかき消されてしまうことがあります。

また、密閉されていないので音が拡散しやすく、「音漏れしやすい」という弱点もあります。特に低音域の再現性が落ちやすいので、ズンズン響く重低音が好きな方には物足りなく感じることがあるかもしれません。

技術的な課題への取り組み

イヤーカフ型の強みである「外の音が聞こえる」が、そのまま「騒音の中だと聴き取りにくい」という弱点にもなっています。メリットとデメリットが表裏一体というわけですね。

ただ、各メーカーもこの課題にはしっかり取り組んでいます。たとえば、Anker Soundcore AeroClipやBose Ultra Open Earbudsは、独自の音響技術で低音を強化し、オープンイヤー型の音質的な限界に挑戦しています。

イヤーカフ型イヤホンの選定基準

選ぶポイントを押さえておけば、自分にぴったりの1台が見つかります。以下の5つの基準を参考にしてみてください。

1. 装着感とフィット感

イヤーカフ型イヤホンは、カナル型のようにイヤーピースでフィット感を調整することができません。つまり、製品の形状と自分の耳の形との相性が、満足度をかなり左右します。

フィット感が合わないと、長時間使用で耳が痛くなったり、ズレて本来の音質が出なかったり、音漏れが増えたりと、残念なことになりがちです。

できれば店舗で試着してみるのがベストですし、難しければオンラインのレビューをしっかりチェックして、自分に合いそうなものを探してみてください。

2.音質

オープンイヤー型は耳を密閉しない分、音の広がりや抜け感に優れる一方、低音の迫力は控えめになりがちです。

ただ、最近ではこの弱点を克服する技術がどんどん進化しています。ShokzのOpenDots ONEは独自のBassphere テクノロジーで力強い低音を実現していますし、Anker Soundcore AeroClipはハイレゾ対応のLDACコーデックに対応しているので、高解像度なサウンドを楽しめます。

3. 機能性と利便性

音質や装着感だけでなく、日常の使い勝手を左右する機能面もチェックしておきたいところです。

マルチポイント接続

PCとスマートフォンの両方に同時接続して、シームレスに切り替えられる機能です。リモートワークで「PCで作業中にスマホに着信」なんてシーンでも、サッと切り替えられるので便利です。HUAWEI FreeClipやShokz OpenDots ONEなど、多くのモデルが対応しています。

防水・防塵性能

スポーツや屋外での使用を考えているなら、IPX4やIPX5といった防水規格は要チェックです。Victor HA-NP1TやAnker Soundcore AeroClipはIPX4、SoundPEATS CCはIPX5の防水性能を備えています。

バッテリー性能

「ながら聴き」で長時間使うことが多いので、イヤホン単体の連続再生時間と、充電ケースを含めた総再生時間の両方を確認しておくのがおすすめです。

4. 音漏れ対策とマナー

耳を塞がない構造上、音が外に漏れやすいのはイヤーカフ型の宿命です。電車やオフィスなど、周りに人がいる場所で使うときは、音量に気をつけましょう。

5.バッテリー性能

イヤーカフ型に限った話ではありませんが、バッテリーの持続時間はガジェット選びの基本中の基本です。最近はスマホで動画や映画を長時間観る方が増えていることもあって、長時間駆動できるイヤホンが主流になってきています。

イヤーカフ型イヤホンのおすすめシリーズ早見表

製品名

価格帯 (税込)

重量

連続再生時間(イヤホン / ケース

コーデック

防水性能

Shokz OpenDots ONE

¥27,880

6.5g

10時間 / 40時間

メーカー未公表

IP54

HUAWEI FreeClip

¥23,800

5.6g

8時間 / 36時間

SBC, AAC, L2H

IP54

Victor HA-NP1T

¥19,800 or ¥22,000

※色の違いです。

4.9g

8時間 / 24時間

SBC, AAC

IPX4

Anker Soundcore AeroClip

¥17,990

5.9g

8時間 / 32時間

SBC, AAC, LDAC

IPX

Anker Soundcore C40i

¥12,990

5.8g

7時間 / 21時間

SBC, AAC

IPX4

Bose Ultra Open Earbuds

¥39,600

6.5g

7時間 / 19.5時間

SBC, AAC, aptX Adaptive

IPX4

SoundPEATS CC

¥7,580

5g

6時間 / 24時間

AAC, SBC

IPX5

EarFun Clip

¥7,990

5.7g

10時間 / 40時間

LDAC、SBC、AAC

IP55

1.Shokz OpenDots ONE

Shokz OpenDots ONE本体画像
Shokz OpenDots ONEサイズイメージ

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥27,880

カラーバリエーション

ブラック / グレー

サイズ(充電ケース)

63.7mm × 49.5mm × 27.1mm

重さ

イヤホン:約6.5g、ケース:約39g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

あり

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 左右自動判別機能を搭載していて、どちらの耳にも自由に装着できます
  • 充電ケースも左右どちらにも収納できる設計で、地味に便利です
  • Dolby Audio対応で、臨場感のある立体音響を楽しめます

惜しいポイント

  • 本体に物理ボタンがなく、「つまむ」操作でしか本体制御ができません
  • 「つまむ」操作で割り当てられる機能が少なめです

詳しい商品レビューはこちらからどうぞ

https://prefetch.jp/article/shokz-opendots-one-review

2.HUAWEI FreeClip

HUAWEI FreeClipイメージ画像
Amazon公式ページより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥23,800

カラーバリエーション

ブラック / パープル / ベージュ / ローズゴールド

サイズ(充電ケース)

59.7mm × 51.9mm × 27.3mm

重さ

イヤホン:約5.6g、ケース:約45.5g

最速充電時間

10分間の充電で最長3時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

あり

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 頷いたり首を振ったりするだけで着信の応答・拒否ができます(未来感がすごい)
  • イヤホン落下検出機能付きで、片方が落ちるともう一方からアラートが鳴ります
  • 左右自動判別機能搭載で、どちらの耳にも自由に装着できます

惜しいポイント

  • 本体での音量調整がわかりにくく、反応もやや鈍いです
  • 音数が多い楽曲だとシャリシャリ感が出て、人によっては音が潰れて聞こえることがあります
  • イコライザーはプリセット選択のみで、細かい調整やパーソナライズ機能がありません

3.JVCケンウッド Victor nearphones HA-NP1T

JVCケンウッド Victor  nearphones HA-NP1T

JVCケンウッド Victor nearphones HA-NP1T

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥19,800、又は¥22,000

※色の違いです。

カラーバリエーション

ティールブルー / コールブラック / アイスグレー / マルーン / オフホワイト / エターナルブルー / ソルティオリーブ / サンドピーチ

サイズ(充電ケース)

64mm × 40mm × 27mm

重さ

イヤホン:約4.9g、ケース:約30g

最速充電時間

10分間の充電で最長1時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 8色展開でファッション性が高く、アクセサリー感覚で身につけられます
  • 3つのサウンドモードを搭載していて、シチュエーションに合わせて切り替えられます
  • とにかく軽量コンパクトで、ポケットに入れてもかさばりません

惜しいポイント

  • ケース込みの連続稼働時間が16時間とかなり短めです
  • 専用アプリにEQ機能が未搭載なので、音楽好きにはちょっと物足りないかもしれません

詳しい商品レビューはこちらからどうぞ

https://prefetch.jp/article/jvc-victor-nearphones-hanp1t-review

4.Anker Soundcore AeroClip

Anker Soundcore AeroClip

Anker Soundcore AeroClip

Anker Soundcore AeroClipイメージ画像
楽天市場公式ページより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥17,990

カラーバリエーション

ミッドナイトブラック / ホワイト & ゴールド / ピンク & ブラウン

サイズ(充電ケース)

30mm × 63mm × 43mm

重さ

イヤホン:約5.9g、ケース:約51.6g

最速充電時間

10分間の充電で最長3時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 付属のイヤーカフキャップで装着感を自分好みに調整できます
  • 12mmのダイナミックドライバー搭載で、オープンイヤーなのに迫力ある重低音が出ます
  • 4つのマイクとAIノイズ低減で、通話時の周囲ノイズをしっかりカットしてくれます

惜しいポイント

  • タッチ操作に長押しがないため、機能の割り当てに制限があります
  • 自動装着検出がないので、イヤホンを外しても音が出続けてしまいます
  • 3Dオーディオなどの拡張機能は非搭載で、音質カスタマイズにやや制限があります

5.Anker Soundcore C40i

Anker Soundcore C40iイメージ画像
Anker公式サイトより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥12,990

カラーバリエーション

メタリックグレー / ローズゴールド / クリアブラック

サイズ(充電ケース)

29mm × 24mm × 18mm

重さ

イヤホン:約5.8g、ケース:約51.6g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 指向性サウンドで音をまっすぐ飛ばすので、音漏れが少なめです
  • 前作のSoundcore C30iよりも重低音にこだわった音質に仕上がっています
  • 3Dオーディオ搭載で、ゲームや映画の音声に臨場感を持たせられます

惜しいポイント

  • マルチポイント接続が非搭載なので、複数デバイスの切り替えができません
  • 通話時に自分の声がノイズと判定されて、相手に声が小さく聞こえてしまうことがあります

6.Bose Ultra Open Earbuds

Bose Ultra Open Earbud①
Bose公式サイトより抜粋
Bose Ultra Open Earbuds②
Bose公式サイトより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥39,600

カラーバリエーション

ブラック / ホワイトスモーク / サンドストーン / ムーンストーンブルー / ルナブルー / ディーププラム / サンセット イリデッセンス

サイズ(充電ケース)

42mm × 65mm × 26mm

重さ

イヤホン:約6.5g、ケース:約56.5g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 独自の空間オーディオ技術「イマーシブオーディオ」で、迫力ある低音と音の広がりを実現しています
  • Bose製スピーカーとペアリングすれば、自分だけの音量でテレビ鑑賞ができます
  • 専用アプリでEQ設定やリスニングモード選択、Bose製品のペアリングまで一元管理できます

惜しいポイント

  • 見た目がゴツめで、つけていると結構目立ちます
  • ケース充電込みでも連続稼働時間が20時間未満と短めです

7.SOUNDPEATS CC

SOUNDPEATS①
SOUNDPEATS公式サイトより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥7,580

カラーバリエーション

ブラック / ホワイト / ベージュ / パープル

サイズ(充電ケース)

31mm × 14mm × 29mm

重さ

イヤホン:約5g、ケース:約47.3g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 専用アプリに多数のサウンドモードが搭載されていて、音質のカスタマイズ性が高いです
  • 左右自動判別機能搭載で、どちらの耳にも自由に装着できます
  • 丸みを帯びた曲線デザインで、どんなシーンでも違和感なく使えます

惜しいポイント

  • タッチセンサーが耳の内側・前側にあるため、誤操作がかなり起きやすいです
  • 丸みのある形状ゆえに、運動時は他のイヤーカフ型よりもズレやすいです

8.EarFun Clip

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥7,990

カラーバリエーション

シルバーグレー / ホワイト

サイズ(充電ケース)

66mm × 48.3mm × 28 mm

重さ

イヤホン:約5.7g、ケース:約49.2g

最速充電時間

10分間の充電で最長2.5時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • プリセットのイコライザーが22種類もあるので、あらゆるシーンに最適化できます
  • 物理ボタン搭載で、タッチ操作の誤操作ストレスから解放されます
  • 1万円以下でLDACコーデック搭載という太っ腹仕様。ハイレゾ音源も緻密に再生できます

惜しいポイント

  • 本体は左右が決まっているので、ケースへの出し入れ時はちょっと注意が必要です
  • iPhoneはLDAC非対応なので、iPhoneユーザーはこのイヤホンのフルパワーを発揮できません

詳しい商品レビューはこちらからどうぞ

https://prefetch.jp/article/earfun-clip-review


今回はイヤーカフ型イヤホンのおすすめ8モデルを比較紹介しました。まだ比較的新しいジャンルですが、ファッション性の高さも注目されていて人気がどんどん上がっています。今後もメーカー各社から新製品が登場してくる可能性が高いので、気になった方はぜひ一度手に取ってみてください。