Xiaomiの「Xiaomi Buds 5」は、インナーイヤー型なのにANCを搭載した珍しいイヤホンです。aptX Lossless対応の高音質、マルチポイント接続、そして11,480円という価格。カナル型の圧迫感が苦手だけどノイキャンは欲しい、という方にとって有力な選択肢です。

Xiaomi Buds 5の総合評価:インナーイヤー型の弱点を埋めてきた

インナーイヤー型といえば「装着感がラク、でもノイキャンは期待できない」というのが常識でした。Xiaomi Buds 5はそこにANCを搭載し、さらにaptX Lossless対応で音質にもこだわっています。

良かった点をまとめます。

  • インナーイヤー型なのに最大40dBのANC搭載
  • aptX Lossless対応でハイレゾ級の音質
  • マルチポイントで2台同時接続可能
  • 単体6.5時間・ケース込み39時間のバッテリー

気になった点はこちら。

  • カナル型ほどのANC効果は期待できない
  • ワイヤレス充電に非対応

Xiaomi Buds 5の基本スペック|Soundcore Liberty 4との比較

価格帯と性能のベンチマークとして、Anker Soundcore Liberty 4と並べてみます。

製品名

Xiaomi Buds 5

Soundcore Liberty 4

タイプ

インナーイヤー型

カナル型

価格

11,480円

14,990円

ノイズキャンセリング

対応コーデック

SBC / AAC / aptX Lossless

SBC / AAC / LDAC

再生時間(単体/ケース込み)

6.5時間 / 39時間

9時間 / 28時間

ドライバー

11mm デュアルマグネットダイナミックドライバー

9.2mm + 6mm同軸デュアルドライバー

ワイヤレス充電

特徴

インナーイヤー型でANCに対応。aptX Losslessで高音質再生可能。

ANC、LDAC、ワイヤレス充電対応。3Dオーディオ機能搭載。

Liberty 4と比較すると、Buds 5は3,500円安くてケース込みバッテリーが11時間長いのが強みです。一方、Liberty 4はワイヤレス充電対応とカナル型ならではの遮音性で上回ります。

Xiaomi Buds 5のメリット・良かった点

インナーイヤー型なのにANCがしっかり効く

インナーイヤー型でANCを搭載しているのが最大の特徴です。最大40dBのノイズ低減で、カナル型の圧迫感が苦手な方でも快適にノイキャンを使えます。

さすがにカナル型ほどの遮音性はありませんが、「耳を塞がずにある程度静かになる」という絶妙なバランスが心地いいです。

aptX Lossless対応で1万円台とは思えない音質

aptX Losslessコーデックに対応していて、対応スマホならハイレゾ級の音質をワイヤレスで楽しめます。11mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーが、低音から高音までバランスよく鳴らしてくれます。

公式サイトより
公式サイトより

マルチポイントで2台同時接続

スマホとPCなど、2つのデバイスに同時接続できるマルチポイント機能に対応しています。デバイスの切り替えが手間なくできるので、仕事中にスマホの着信を受けるようなシーンでも便利です。

Xiaomi Buds 5を実機レビュー|実際の使い心地

デザイン:卵型ケースが手に馴染む

充電ケースは丸みを帯びた卵のような形状で、手に馴染みやすいです。イヤホン本体もコンパクトで、装着しても耳から大きく飛び出しません。

イヤホン本体とケース
イヤホン本体とケース
イヤホン本体の収まり具合
イヤホン本体の収まり具合

装着感:圧迫感ゼロで長時間OK

人間工学に基づいたデザインで、耳にしっかりフィットします。軽量なので長時間つけていても疲れにくいのが好印象でした。インナーイヤー型なので密閉感がなく、カナル型の「耳栓してる感」が苦手な方にはこの開放感がたまらないと思います。

つるつるした触り心地
つるつるした触り心地

操作性:物理ボタンで誤操作しにくい

タッチ操作ではなく物理ボタン式です。再生・停止、曲送り・戻し、通話応答、ANCモード切り替えなどが可能で、誤操作のリスクが少ないのは個人的にうれしいポイントです。

人差しの位置にボタンが搭載されている
人差しの位置にボタンが搭載されている

充電ケース:コンパクトだけどワイヤレス充電は非対応

充電ケースはUSB-C対応で、ポケットにもすっきり収まるコンパクトさです。ケース表面の煌びやかな質感はこの価格帯にしてはなかなかのビルドクオリティです。ただし、ワイヤレス充電には非対応です。

ケース表面(煌びやかな印象)
ケース表面(煌びやかな印象)
ケース裏面(ヒンジ部分も段差がなくビルドクオリティ高め)
ケース裏面(ヒンジ部分も段差がなくビルドクオリティ高め)

音質:1万円台のインナーイヤー型として十分

低音が豊かで迫力がありつつ、高音もクリアに聞こえます。aptX Lossless対応のスマホで使うと、さらに解像度の高いサウンドが楽しめます。インナーイヤー型は音がスカスカになりがちですが、Buds 5はそこをうまくカバーしています。

Xiaomi Buds 5のデメリット・気になった点

ANCはカナル型には及ばない

インナーイヤー型の構造上、物理的に耳を塞がないので、カナル型ほどの遮音性は期待できません。電車内では走行音はある程度抑えてくれますが、人の話し声の遮断は控えめです。がっつりノイキャンで没入したい方はカナル型を選んだほうがいいかもしれません。

ワイヤレス充電に非対応

充電はUSB-Cのみ。デスクにQi充電器を置いている方にはやや不便です。ケース込み39時間のバッテリーがあるので充電頻度は低いですが、ワイヤレス充電があれば完璧でした。

aptX Losslessの恩恵はスマホ次第

aptX Lossless対応は魅力ですが、スマホ側も対応している必要があります。iPhoneユーザーはAAC接続になるので、この機能の恩恵は受けられません。AAC接続でも十分いい音ですが、「aptX Lossless対応」を理由に買うならスマホの対応状況を先に確認してください。

Xiaomi Buds 5はこんな人におすすめ

カナル型の圧迫感が苦手な人

インナーイヤー型の開放的な装着感とANCを両立できるのはBuds 5の最大の強みです。「耳が痛くなるのは嫌だけど、ノイキャンは欲しい」という方にぴったりです。

1万円台でコスパのいいイヤホンが欲しい人

ANC、aptX Lossless、マルチポイント接続と、通常は上位モデルに搭載される機能が11,480円で手に入ります。コスパ重視の方には間違いのない選択です。

仕事中にBGM感覚で音楽を聴きたい人

インナーイヤー型は周囲の音が適度に聞こえるので、オフィスで同僚に話しかけられても気づけます。ANCで環境音を少し抑えつつ、完全に遮断はしない。この「ちょうどいい感じ」が仕事中のBGMに最適です。


まとめ:インナーイヤー型の新しい選択肢

Xiaomi Buds 5は、「インナーイヤー型にANCは要らない」という固定観念を覆してくれるイヤホンです。カナル型ほどの遮音性はありませんが、耳への負担が少ない装着感とほどよいノイキャンの組み合わせは、長時間使う方にとって大きなメリットです。

aptX Lossless対応の音質、マルチポイント、39時間のバッテリー。11,480円でこれだけ揃っていれば、文句を言うほうが難しいです。