EarFunから、ブランド初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「EarFun Clip」が登場しました。これまでも「EarFun OpenJump」や「EarFun Air Pro 4」を使ってきて、お値段以上の体験をしてきたので、今回も期待大です。

約2週間使ってみた結論から言うと、今回も「え、これで1万円以下なの?」と思える完成度でした。

結論:22種のEQであらゆるシーンに対応するコスパ最強のイヤーカフ型

プリセットされているイコライザーが22種類もあるので、これ1台で「ゲーム」「動画視聴」「音楽鑑賞」のすべてに対応できます。さらに、EarFun独自の技術でユーザーの聞こえ方に最適なEQ調整を自動で行う機能も搭載。これを1万円未満でやってのけるのは正直すごいです。

良かった点をまとめます。

  • 22種のプリセットEQで音のカスタマイズが楽しい
  • LDAC対応でハイレゾ級の音質
  • 物理ボタンで誤操作が少ない
  • シアターモードの臨場感がすごい
  • LDACオフなら単体10時間・ケース込み40時間の長時間バッテリー

気になった点はこちら。

  • ANC非搭載
  • 左右の区別があってケースへの戻しに少し手間がかかる
  • ワイヤレス充電非対応

EarFun Clipの基本スペック

価格(2025年8月時点)

¥7,990

カラーバリエーション

シルバーグレー / ホワイト

サイズ

66 × 48.3 × 28 mm

重さ

49.2g(充電ケース込み)、5.7g (片耳イヤホン)

ノイズキャンセリング

対応コーデック

LDAC、SBC、AAC

再生可能時間

LDACオフ:最大10時間、ケース込み40時間 LDACオン:最大5.5時間、ケース込み22時間

ドライバー

10.8mmカーボンファイバードーム振動板ドライバー

充電時間

10分の充電で約2.5時間再生可能

防水

◯(IP55防塵防水)

ワイヤレス充電

×

EarFun Clipのメリット・良かった点

LDAC対応+高品質ドライバーで音にこだわれる

ハイレゾ相当のLDACコーデックに対応していて、対応端末と組み合わせればワイヤレスでもクリアで解像度の高いサウンドが楽しめます。

LDAC(エルダック)とは?

ソニーが開発したBluetoothで高音質なワイヤレスオーディオ伝送を実現するための音声圧縮コーデックです。従来のSBCコーデックと比較して、より多くの情報量を伝送できるため、ハイレゾ音源などの高音質音源を劣化させることなく、ワイヤレスで楽しむことができます。

Android 8.0以降の多くのAndroidスマートフォンに標準搭載されている点も特徴です。

10.8mmのカーボンファイバー複合振動板ドライバーを搭載していて、音の出力位置も耳穴に近くなるよう設計されています。「ながら聴き」でも音質に妥協しないという開発姿勢が伝わってきます。

独自の「BassSurge技術」で物理的な振動を耳全体に伝えるので、イヤーカフ型でもパワフルな低音が出ます。

物理ボタンで音量も再生も迷わず操作できる

EarFun Clipイメージ①
EarFun Clip公式サイトより抜粋

タッチ式と比べて誤操作が少なく、音量調整や再生停止を確実に行えます。イヤーカフ型は形状的に物理ボタンが搭載しにくいのですが、EarFun Clipはドライバー部分が横長の形状なので搭載できたようです。

マナーモード・ゲームモード・シアターモードなど独自機能が豊富

EarFun Clipイメージ②
Amazonより抜粋

マナーモード:ワンタッチで音量を下げられるので、図書館やオフィス、電車内などの静かな場所でも音漏れを気にせず使えます。オープンイヤー型の弱点をソフトウェアでカバーしているのがうまいです。

ゲームモード:遅延をわずか0.05秒まで抑える低遅延モードです。スマホゲームや動画鑑賞で重宝します。

シアターモード:映画やアニメの音声を上下左右に広げてくれるモードです。臨場感がかなり増すので、移動中の動画視聴がワンランク上がります。

Google Fast Pair+Find Hub:Androidユーザー限定ですが、スマホに近づけるだけでペアリングのポップアップが表示されます。紛失時の位置確認にも対応しています。

EarFun Clipを実機レビュー

デザイン:小さなヘッドホンのような見た目

ケースは黒基調のシックなデザインです。EarFunシリーズはこの路線で統一されてますね。

EarFun Clipケース
EarFun Clip底面

ケースを開けると本体が登場。左右の区別があり、接続部分の色で判別します。シルバーが左、赤が右です。

取り出してみると、見た目はまるで小さなヘッドホン。物理ボタンはアプリで左右個別にアクションを設定できるので、自分が覚えやすいコマンドを入れられるのがうれしいポイントです。

装着するとこんな感じです。スピーカーは球体部分のやや上についているので、ドライバーをやや下に傾けるように装着すると音がよく聞こえます。クリップ部分は形状記憶するので、落ちるのが不安な方はちょっとつまんで隙間を狭めるといい感じになります。僕も少し狭めて使っていますが、落ちるどころかズレもしないので快適です。

イコライザー22種類+ホワイトノイズ20種類以上

他のEarFunシリーズと共通ですが、プリセットのイコライザーが22種類あります。高音・中音・低音のどれかを際立てるだけの他社イヤホンと違い、曲のジャンルごとにプリセットが用意されているので、普段よく聴くジャンルに合ったEQが見つかります。ちなみに僕はロックとジャズをヘビーローテーションしてます。

さらに、休憩用のホワイトノイズが20種類以上あります。イヤホンのアプリでここまで揃えているのは珍しいです。海の音、風の音、雨の音……いろいろ試しましたが、個人的に一番気持ちよかったのは「文字を書く音」でした。鉛筆で字を書くときのあの音、たまりません。

シアターモードの臨場感がすごい

ステレオサウンドよりも若干音がこもりますが、上下左右に音が広がって臨場感がかなり増します。変なシャリつきもなく違和感もありません。

さすがにDolby Atmosのような音の追従まではできませんが、1万円以下でここまでできれば十分です。電車移動中のYouTubeやTikTok鑑賞でこの機能を使っていますが、移動中でも高品質な音声体験ができるのは感動ものです。

EarFun Clipのデメリット・気になった点

ANCは非搭載

ノイズキャンセリングは搭載されていません。マナーモードで音漏れ対策はできますが、周囲の音をカットしたい方には向きません。

左右の区別があってケースへの出し入れに手間がかかる

イヤーカフ型は形状がほぼ左右同じなので、取り出すときに左右を間違えたり、しまうときにうまく入らなかったりすることがあります。Shokzの「OpenDots One」のように左右共通のモデルもあるので、この点が気になる方はそちらも検討してみてください。

https://prefetch.jp/article/shokz-opendots-one-review

とはいえ、1万円以下でここまでの機能を求めるのは贅沢かもしれません。ほとんどの方は慣れれば気にならないレベルです。

ワイヤレス充電は非対応

充電はUSB-Cのみです。LDACオフなら40時間持つので充電頻度は少ないですが、ワイヤレス充電があればさらに便利でした。

EarFun Clipはこんな人におすすめ

1万円以内でイヤーカフ型を探している人

1万円以下でLDAC対応、22種EQ、シアターモード、物理ボタンと、ここまで揃ったイヤーカフ型はほぼありません。コスパで選ぶならEarFun Clip一択です。

AndroidユーザーでLDACを活用したい人

LDACの恩恵が最大限に受けられるのはAndroidユーザーです。1万円以下でLDAC対応のイヤーカフ型は貴重なので、要チェックです。

サブ機としてのワイヤレスイヤホンを探している人

メインで高価格帯のイヤホンを使っている方にとって、仕事用や持ち運び用のサブ機としてもいい選択肢です。他のEarFunシリーズもおすすめなので、気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。

https://prefetch.jp/article/earfun-openjump-review

https://prefetch.jp/article/earfun-air-pro4-review


まとめ:「ながら聴き」入門に最適な1台

EarFun Clipは、イヤーカフ型イヤホンを「とりあえず試してみたい」という方にぴったりの1台です。22種のEQで音の好みに寄り添ってくれて、シアターモードで動画鑑賞も楽しくなります。7,990円でこの体験が手に入るのは、EarFunだからこそです。